2018年3月14日 更新

知っていましたか 風の名前

先日、春一番が吹き、気温がグングン上がりました。今年の冬がとりわけ寒かったこともあり、暖かさにホッとすることひとしおだった方も多かったのではないでしょうか。日本人は、農作業や漁業の目安などとして、全国各地で風に2000を超える名前を付けています。今回は春先の風の名前を調べてみました。

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恵風、花信風、木の芽風

「恵風」 とは万物を育む暖かな風

「花信風」 とは  二十四節気の小寒から穀雨までの間の花の開くのを知らせる風 梅や水仙に始まり、菜の花、桜、桃…… この時節はまさに百花の盛りで、ニュースなどで花の便りを聞くと心浮き立ってしまいます ニュースの無い時代は、風が本当にそんな便りを運んで来たのでしょうか 興味がわきますね

「木の芽風」 とは 文字通り木の芽どきに吹く風で、《金堂の扉を叩く木の芽風》という高浜虚子の句があることからも、そんなにそよそよとした風ではなさそうです 穏やかなのも、乱暴なのも春の風、おそらく後者なんでしょう
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各地特有の風の名前

「鳰(にお)の浦風」 
鳰の海とは琵琶湖のことです 琵琶湖の湖面を渡る涼やかな風という意味でしょう 鳰とはカイツブリのことで、水に潜って魚を取るその鳥が多かったのでしょう
何とも優雅な響きを感じます

「桜まじ」
まじとは南寄りの風のことで、瀬戸内地方で桜の開花を呼ぶようなこの時期の暖かい風をこう呼んでいるようです

「まつぼり風」
阿蘇の火口原にたまった冷気が外輪山から熊本平野へ吹き出す強風
まつぼりは余分、へそくりなどの意味だそうで、結構、風害を起したりもして、こちらは余りありがたがられない、どちらかといえば 気をつけるべき対象のようです
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まとめ

日本人は、古来風に親しみ、長短併せ呑んでそれを利用してきた民族です
私たちの身の周りは、本当に便利になって暑くても寒くても、それほど困る事はだんだん無くなってきました

でも、一方で自然は大きな恩恵でもあります エアコンなどはたしかに快適ですが、アミドで自然の風に親しむ生活も、とても貴重だと思います
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この記事のキュレーター

カジスマ編集部 カジスマ編集部