2019年1月3日 更新

仕事の効率を上げるオフィスのBGM

皆さんの職場では、BGMは流れていますか?有線だったりラジオだったり、あるいはイヤホンで自分独自の音楽を聴きながら仕事をされている人もいるかもしれません。少し前だったら、職場に音楽なんて!と、言われた環境も、ストレス軽減を重視する昨今の風潮では、だいぶ柔軟になってきています。ここでは、職場におけるBGMについて考えてみます。

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職場の音楽的環境

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「USEN」が2013年に行ったアンケートによると、静かな職場環境に対して、53%に上る人が居心地が悪いと答えています。また、オフィスで気になる周辺の騒音としては、電話なども含む会話の声、パソコンのキーボードを叩く音などが上位を占めます。
オフィスであれば仕方のないこと、でいままでは済まされていましたが、働き方改革で職場環境の改善に取り組み出した企業では、最近それらの問題も軽視せず、その取り組みも開始されています。

フリーアドレスにして周辺環境を自分で選べるようにするということも一つの対策ですが、職場にBGMを導入する企業も出てきています。
そのBGMもワンパターンではなく、午前中はリラックス効果のあるもの、仕事の能率が上がってきた時間帯にはやや元気な調子のものなどと使い分けることで、気分転換を促すような工夫もされているようです。

また、終業時間が近づいてきたときや終業時間後にも違うBGMにすることで、仕事の段取りをより計画的に進めら、実際に残業時間の削減を達成した企業もあるようです。

マスキング効果

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オフィスでもう一つ気になる音の問題。それは会議室や面談室などが集中しているエリアでの「音漏れ」です。
会議室間の壁はそれほど防音性能が高くないものが多いので、隣室の声が良く聞こえてしまうということはよくあることだと思います。こうしたところでは、四方を囲まれているスペースとはいえ守秘性の高い会話は安心してできなくなってしまいます。

そんなときにBGMがあると、意識がBGMに向かうことで、この問題はある程度軽減されます。これをマスキング効果とよびます。

公共スペースなどで噴水などの水流の音を使っているスペースを眼にしますが、これなども水の音でのリラックス効果と周囲の騒音軽減のマスキング効果の双方の効果を狙ってのBGMだと思います。

まとめ

良いことずくめのようなBGMですが、その導入には配慮も必要です。
音に対する感受性は個人によって大きく異なりますし、誰しも好きな音楽、好きではない音楽はあるでしょう。また、いつも同じBGMでは飽きてしまうことも考えられます。導入に当たっては、柔軟な事前調査等は必要かもしれません。

また、音のある職場環境は反復的な仕事をする上では効率が上がるものの、何か新しいことを考えるときには、音のない環境の方が適しているといったこともあるようです。

そんなことを勘案すると、ワーキングスペースにはBGMの有り無しも含めてのバリエーションのある導入が効果的なのかもしれませんね。
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この記事のキュレーター

カジスマ編集部 カジスマ編集部