究極の言葉遊び!「五・七・五」にすべてを込める俳句の魅力

何か趣味を作りたいものの、準備にお金や時間が必要なものは避けたい、と考えている方は少なくないはず。そんな方におすすめしたい趣味が「俳句」です。誰しも学生時代に一度は触れた経験があるはずの俳句は、趣味とするだけの魅力を備えています。

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はるか昔から日本でたしなまれてきた俳句

俳句は短歌ほどではありませんが、それでも室町時代には存在していたとされるほどの長い歴史を誇っています。短歌が公家など上流階級を中心にたしなまれていたのとは対照的に、俳句は庶民の間で普及していました。それは、取り組み易さという観点からは、現在でも変わらぬ特徴といえます。

「五・七・五」という短い文字数の中に季語を入れつつ「わびさび」を表現する俳句の定義は、江戸時代に確立されたものとされています。松尾芭蕉、小林一茶、与謝蕪村といった有名な俳人は、すべて江戸時代の人物です。ちなみに「俳句」という言葉は大正時代に正岡子規が使い始めたのがきっかけで、それまでは「俳諧」「発句」などと呼ばれていたようです。

感性が磨かれる?俳句の魅力をご紹介

自分の伝えたい物事をわず17文字の中に籠め、なおかつ読んだ人に豊かな余韻を残させるような内容が求められる俳句。
決して簡単ではありませんが、しっかり技術を習得できれば、感性が磨かれ新たな発見があることは間違いありません。また、俳句では基本的に何らかの季語を入れる規則があるため、知らず知らず日本の四季を敏感に感じ取ることができるようになるでしょう。

また俳句には「自由律俳句」という、季語を入れず「五・七・五」も守らなくていいタイプがあります。もしも俳句のさまざまな縛りに窮屈さを感じているのであれば、自由律俳句で自分の感性を思う存分発揮できるのも、俳句の持つ奥深さといえるでしょう。

俳句を通じて仲間ができる可能性も!

俳句は基本的に一人で考えるものですが、共に研鑽を積む仲間が欲しいのであれば、有効な手段はあります。おすすめは、結社に入ること。結社とは、俳句作りを楽しむ人たちが作ったグループです。
同じ趣味を楽しむ人間同士が集まることで創作意欲がかきたてられるだけでなく、自分の作った作品を評価してもらうこともできます。他人の声によって初めて気がつく点も多くあるため、可能であれば結社に入っておくと実力が向上することも期待できるでしょう。

何か趣味が欲しいなら、すぐにでも始められる俳句がおすすめ!

俳句は始めるのに特別必要なものはなく、句を記す紙とペンさえあればいつでも始めることができます。「趣味は欲しいけれど、お金や労力はかけられない」という方にとっては、ぴったりな趣味といえませんか?始めてみて、もっと上達したいと思うようなら、ぜひ結社に入ることも考えてみてください。