オンライン化で時間短縮!? どうなる?ゴールド免許の更新手続き

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、私たちの生活は大きく変わりました。新しい生活様式(ニューノーマル)が打ち出される中で進んだデジタル化も、そのうちの一つといえるでしょう。そういった中で最近話題に上がっているのが免許更新のオンライン化です。そこで今回は、2022年2月から一部の地域で試験的に行われる免許更新のオンライン化についてまとめてみました。

目次

免許更新の講習がオンラインで受けられる!

免許更新の更新といえば、更新期間中に各都道府県の運転免許試験場、運転免許センター、指定の警察署へ行って講習などを受けるのが一般的でした。しかし、2024年度末をめどに、免許更新で行われる講習のオンライン化が計画されています。これによって時間や場所に縛られることなく、自分の都合に合わせて講習の受講が可能に。

そして、計画に先駆けて北海道・千葉県・京都府・山口県の4道府県では2022年2月1日から3月31日の2カ月間、試験的に講習のオンライン化が実施されます。対象になるのは、実施県に住む70歳以下の優良運転者(ゴールド免許保持者)であり、マイナンバーカードを保有する方になります。

どのように行われる?

ではオンライン講習を受ける際の流れやポイントについて見てみましょう。

1.案内はがきが届く

2.スマートフォンやパソコンで専用のサイトにアクセスして、マイナンバーカードを使って暗証番号や運転免許証番号を入力。

3.居住県の動画(1コマ10分×3本)を視聴し、チャプターごとにミニテストと本人確認のための自撮り画像を送信します。(計3回)

4.「受講状況確認」まで進んだあと、講習が終わりましたと表示されたらオンライン講習は受講済みとなります。

5.後日、免許センターで適性検査や写真撮影を行い、新しい運転免許証を受け取る

受講前に必要な準備は?

他人が代理で受講する不正を防止するため、更新を行う人と免許を持っている人が同じ人物であるかをマイナンバーカードの署名用電子証明を利用して証明します。スマートフォンの場合はICチップを読み取れるアプリ、パソコンの場合はICカードリーダーを使用してマイナンバーカードを読み取ります。

オンライン講習のポイント

オンライン講習のメリットは、1コマごとに区切ったり戻ったりして視聴ができることです。ただし、動画を早送りすることはできません。ミニテストは免許取得試験とは違い、テスト結果が悪くても更新に影響することはありません。

注意点や必要なものなど

オンラインで講習が受講できるのは非常に便利なシステムですが、現段階で対象となっているのはゴールド免許を保有している優良運転者のみです。また、オンライン講習を受講するには、スマートフォンやパソコンなどの端末とマイナンバーカードを持っていなければいけません。マイナンバーカードを保有していない場合は、事前に各自治体の役所や証明写真機などで申請をしておく必要があります。

また、なりすまし受講を防ぐため、自身の顔写真を撮影して送信するため、スマートフォンなどの操作が不安な方は事前に確認しておきましょう。

運転免許証の変化にしっかりと対応を!

今後、ゴールド免許更新のオンライン化は、試験的に実施されたのちに効果を検証し、システム改修を行いながら、2024年(令和6年度)以降の全国実施に向けて進められます。また、2024年度末には、運転免許証とマイナンバーカードの一体化も合わせて実施される見込みです。今後訪れる運転免許証の変化に対応できるよう、今のうちからしっかりと準備をしておきましょう。