指導役が知っておきたい後輩・部下に響く叱咤激励ワード

指導役の仕事は、後輩や部下が一人前の仕事をできるようになるまで、経過を見守り、指導すること。指導役の接し方、すなわちコーチングスキル次第で、後輩や部下が伸びるかどうかが決まると言っても過言ではありません。接し方の中でも特に大切なのは、失敗や成功のタイミングでかける言葉の選び方です。では、どんな言葉をかければ後輩・部下のモチベーションは上がるのでしょうか?

目次

期待していることを伝える

後輩や部下を上手に育成したいなら、まずは仕事に前向きになってもらうことが重要です。人は期待されていると感じるとやる気が出て、積極的に行動するもの。前向きになってもらいたいなら、「この仕事は任せるよ」「君ならきっとできる」などと、期待していることを言葉にして伝えましょう。

何のフォローもなく仕事を丸投げしたり、失敗したときに「期待したのが間違いだった」と責めたりするのはNG。「任せる」といっても最低限必要なフォローはしっかり行い、失敗しても相手の罪悪感を煽るような叱責は控えましょう。

成功したときは褒める・感謝する

後輩や部下が仕事で成果を上げたときはきちんと褒めましょう。認めてもらえたと感じてさらにやる気が出ますし、「この先輩(上司)はしっかり自分のことを見ていてくれる」という気持ちにさせることができ、信頼関係を築くことにもつながります。また、後輩・部下のおかげでチーム全体に良い影響がもたらされた時などは「ありがとう、○○さんのおかげだよ」と感謝の気持ちを伝えましょう。

叱責と指導を混同しない

とはいえ、ただ褒めたり認めたりするだけでも後輩・部下は育ちません。時には間違っていることを指摘したり、改善させたりといった指導の機会が必要です。

この際も「どうしてできないんだ!?」「この程度もできないなんて」などという厳しい言葉、人格を否定するような言葉を選ぶのはNG。後輩・部下も失敗したときは自分の至らなさをよくわかっているのですから、声を荒げたり頭ごなしに叱ったりしてさらに追い詰めるのは逆効果です。

指導の目的は自分の怒りや不満を後輩・部下にぶつけることではなく、同じ失敗を繰り返さないように正しい方向に導くこと。感情的にならず「今後は○○ができるように、こういう風に改善していこう」と提案したり、「どうしたらできるようになると思う?」と解決策を考えさせたりといった方法を取りましょう。

後輩や部下は育て方次第で大きく成長する!

もちろん元々持っている能力には個人差がありますが、多くの人は有能な指導者の下につけば大きく能力を伸ばすことができます。後輩や部下を伸ばせるかどうかはあなた次第。ぜひ適切な声かけを意識し、彼らの能力を伸ばしてあげてくださいね。