2018年2月21日 更新

お散歩がてらに 探してみよう  春の使者 ” タンポポ ”

ようやく寒さが和らいでくると、お散歩に出かけてみたくはなりませんか? 小さな子どもと手をつないで歩いていると、思いがけなくふと足もとにタンポポの花などを見つけたりもします!春が来たな~ってうれしくもなりますね。せっかくならもう少し、タンポポにも詳しくなってみませんか?

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タンポポの名前の由来

そもそも、なぜ ”タンポポ” なんて名前なのでしょう?

それには諸説ありますが、花を摘んで遊ぶときに、茎の外皮をめくるとそれがクルクルと反り返って鼓みたいになる、ので旧くは”鼓草”とも呼んだとか。
そう、その鼓の音、タンとポンポンから「タンポポ」。

英語では、ダンデライオンといい、なぜライオンが?と不思議に思うのですが、ダンデはdent(歯)の意味で、ライオンの歯で「ダンデライオン」。
ギザギザの葉っぱをライオンの歯並びに見立てたってことのようです。

のんきな「タンポポ」なんていう名前もお国によっては、ずいぶん勇ましくなるものですね。
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タンポポ といえば黄色

タンポポの花の色、といわれれば、すぐ「黄色!」と答えられるでしょう。
それほど、黄色い花では代表的な存在です。

黄色の花の色は花全体で白に次いで多く、そういえば、水仙、菜の花、レンギョウ、パンジー、クロッカス、フリージア、春早目に咲く花は黄色いものが多いですね。

どうもこれも、偶然ではないようで、黄色が虫たちの目に留まり易い、という理由があるようです。

まだ、気温の関係で虫たちの活動が活発ではない時期に効率的に虫を集めるには、黄色は視覚的に効果があるカラーということなのでしょう。
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在来種、外来種

タンポポといえば、西洋タンポポという外来種が日本中を席巻しつつあるのが有名ですが、なぜでしょうか。

理由がいくつかありまして、外来種はまず生育環境が悪くても育ちやすい、ということ。
だから、道端や舗装のアスファルトの割れ目など、厳しい環境でも頑張っているのは大概、外来種と思っていいでしょう。
なので、必然的に開花時期も長く、在来種が枯れてしまう夏場でも頑張っていられるのです。

また、外来種が強い決定的要因として単体生殖が出来る、つまり受粉しなくても子孫を増やせるということがあります。

これでは、在来種は勝ち目がなさそうですね。

在来種と外来種の見分け方で代表的な方法は、茎の上部の花との境に花部を支えているような ” 総苞 ”という部分があります。
ここが、反り返っているのが外来種で、ピッタリ閉じたようになっているのが在来種です。

外来種が人体などに何か害を及ぼすということは、余り考えられないのですが、とはいえ場所によっては8割以上が外来種という現象もあり、近い将来 在来種にはお目にかかれなくなる、ということも起るかもしれません。
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まとめ

せっかくお散歩にでかけるなら、何か発見があったほうがより楽しくなりませんか。

そして、それを知り合いに教えてあげたら、また次にお散歩に出かけるのがもっと楽しみになりますよね。

花粉症は困るけれど、対策を上手にやって、外歩きを楽しみましょう。
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この記事のキュレーター

カジスマ編集部 カジスマ編集部