漫画は子どもの教育に良い?!

あなたはお子さんに漫画を読ませますか?これを読んでいる人の中には、「漫画は勉強の邪魔になるから」「悪い影響があるのではないかと心配だから」と、子どもに漫画を読ませない人も少なくないかもしれません。しかし、本当に漫画は子どもの教育によくないのでしょうか。漫画を悪者と決めつける前に、今一度その影響力について考えてみましょう。

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目の敵にされがちな「漫画」という媒体

確かに宿題や稽古事をそっちのけで、子どもが夢中になりがちなのが「漫画」。低俗だったり、現実離れしていたり、と眉を顰めている親も多いでしょう。つい百害あって……と言いたくなるかもしれません。
でもちょっと待ってください。一括りに、漫画はダメなものと決めつけるのは拙速過ぎます。ダメなだけのものが果たしてここまで世の中で隆盛するのかどうか?たかが漫画と侮るなかれ、ちょっと観点を変えると、いかに魅力的なものかが判ってくるのです。

いい影響①:さまざまな情報・知識に触れることができる

例えば歴史や医学、宇宙についてなど、学習書で読むだけではイマイチ頭に入ってこない難しい学問や、世の中の仕組み、一般常識などについても漫画なら楽しみながら学ぶことができます。これは子ども向けの学習漫画に限った話ではありません。ファンタジーやバトルものなど、子どもが好むジャンルの作品からも学べることはたくさんあります。一見難しそうなジャンルでも、漫画ならイメージし易くなるメリットが。

いい影響②:何かに興味をもつきっかけとなる

プロのスポーツ選手の中にも漫画の影響でそのスポーツを始めたという人がいるように、漫画は何かに興味をもつきっかけとなります。もしかしたらあなたのお子さんも漫画がきっかけで何かに興味をもち、思わぬ才能を開花させるかも?そう考えると、漫画を全て禁止することでその芽を摘んでしまうのはとてももったいなく感じられますよね。

いい影響③:人の心の機微を感じ取れるようになる

漫画では小説と同様に登場人物の心理にフォーカスする場面も多いため、自分以外の人間の心の動きについて学ぶことができます。多種多様な登場人物の心情に感情移入することで、いろんな立場の人間の気持ちを疑似体験することができ、視野が広がったり、他人の心の機微を敏感に察知できるようになります。

楽しみながら学べるのが「漫画」

漫画が子どもに与えるさまざまなプラスの影響について考えてみました。最大のメリットは勉強が苦手な子、読書が嫌いな子でも楽しく簡単に読めるという点です。楽しみながら学んだことは大人になってもずっと忘れないため、きっとその子の人生の糧となるはず。「漫画はダメ!」と決めつけず、そのメリットもきちんと把握したうえで、漫画との付き合わせ方を一度じっくり考えてみましょう。
勉強時間を漫画に取られる、読むのに夢中で親の言うことにも耳を貸さない・・・・、確かに子どもに無計画に漫画を与えると、そういう問題は起こりがちです。だからといって、そのような一面だけを取り上げて「漫画=悪」と断定するのはナンセンスではありませんか?

世の中には成長時の子どもの道しるべとなるような素晴らしい漫画作品がたくさんありますし、漫画を読むこと自体にもさまざまな良い側面があります。多くの大人が、「この漫画と一緒に育った」という経験を持っているものです。
ここは一度「漫画は悪いもの」という先入観を取り払い、漫画が与えるいい影響についても見ていきましょう。