飛行機vs新幹線！旅行の移動手段に選ぶなら……

国内の遠距離への移動手段として真っ先に候補に挙がるだろう新幹線と飛行機は、常に客の獲得合戦を繰り広げてきました。特に両者が争っていたのが「移動時間」と「運賃」です。新幹線が開業した1964年当初は、遠距離の早い移動なら飛行機、東京大阪間なら新幹線という認識が多くの人にされていました。

しかし、時代を経ていくに従い、その認識にも変化が生じてきています。新幹線はどんどん所要時間が短くなってきており、開業当初は3時間以上かかった東京～大阪が2時間20分になるまでに成長、また各種新幹線が整備され、国内に網とよびうるネットワークが構築されつつあります。対して飛行機は空港発着の便数増加で所要時間が延びたり、そもそも空港から目的地までが遠いケースがあったりするなどの理由により、速さに対する優位性を失ってきています。

一方で、今までは新幹線が優位だった「値段」も変化しているのは見過ごせません。格安飛行機LCCの出現により、東京～大阪間の料金が5000円前後と、これまででは考えられないような値段となりました。これにより、費用を考えて飛行機を選ぶという人も増えてきています。

このように、時代と共に新幹線・飛行機で値段や所要時間に差はなくなりつつあるため、それぞれのメリットを確認したうえで移動手段をチョイスしていくといいでしょう。

飛行機の持つ大きなメリットは「速さ」ですが、それ以外にも「路線のバリエーション」が挙げられます。たとえば「松江」に行こうとした場合、新幹線では在来線への乗り換えが必要で、目的地への直通の車両に乗ることはできませんが、飛行機であれば一つの空港からさまざまな地域へダイレクトに飛ぶことが可能です。

また、飛行機は早期にチケットを購入すればするほど割引が適用されるのも、非常に魅力的なメリットといえます。タイミング次第では、通常運賃の半額以下でチケットの購入が可能になります。新幹線の場合はこのレベルまでの割引率はほとんどないため、お得感を求めるのであれば断然飛行機がおすすめということになります。

新幹線の大きな魅力といえるのが車窓から見える「風景」です。たいていの時間を雲の上で過ごす飛行機と違い、新幹線はより旅行感が出る乗り物といえるでしょう。家族や友人と風景の移り変わりを楽しみながら移動をしたいのであれば、新幹線が最適です。

また、新幹線は運行本数が多いため、それほど出発・到着時間を気にせず済むのも魅力。時間にゆとりを持った旅行を望むのであれば、ぜひ新幹線を利用してください。

旅行をする際、一刻も早く目的地に到着したいのであれば、「飛行機」がおすすめかもしれません。一方で、移動時間も楽しみたいのであれば「新幹線」がおすすめです。まずは自分たちがどのような旅行をしたいか考えたうえで、その目的に沿った乗り物を選ぶようにしてはいかがでしょうか。