流行中のTikTokとは?顔出し投稿のルールを親子で決めよう

今、若者の間で大流行中の動画共有プラットフォーム「TikTok」。TikTokで得た人気をバネに芸能界を目指す人もいるほど、若者にとっては注目度の高いアプリとなっています。しかし、投稿した動画は不特定多数の目に触れるため、動画をきっかけに予期せぬトラブルに巻き込まれてしまう危険も。わが子の安全を守るために、親としてできることはあるのでしょうか?

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動画共有プラットフォーム「TikTok」って?

TikTok(ティックトック)とは、今10~20代の若者の間で一大ブームとなっている動画共有アプリです。
実際に利用したことはなくても、かわいらしい女の子が音楽に合わせてダンスをしたり、変顔をしたりするTikTok動画を、テレビやYouTubeなどの広告で見たことがある人は多いのではないでしょうか?

TikTokのアカウントを持つと、誰でも簡単に15秒間のオリジナル動画を作り、ネットを介して全世界に向けて発信することができます。
TikTokには、毎日数えきれないほどの動画がアップされますが、それはTikTokで作ったおしゃれな動画を公開して、見知らぬ人からリアクションを得ることが、若者の承認欲求を刺激しているからといえるでしょう。
将来、Youtuberになりたい、と思っている子どもも多いので、このTikTok人気が爆発するのも時間の問題であるように思います。
また、アプリのダウンロードは無料であるため、暇つぶしに動画を流し見できるという点も、人気の理由となっています。

TikTokでの動画投稿に潜む危険

TikTokは、若者の重要なコミュニケーションツールとして機能している一方、多くの反応を得るために、わざと露出の多い服で動画に写ったり、危険行為に及んだりするユーザーも少なくないようです。
また、TikTokには、気に入った動画をダウンロードできる機能があるので、第三者がそれらの動画をダウンロードして再編集し「TikTokまとめ動画」などのタイトルでYouTubeに出回っているケースも多く見られます。

投稿者本人は友達とのコミュニケーションを想定して動画を公開していても、まったく関係のない第三者にダウンロードされてしまえば、その後の拡散や悪用を止める手立てがありません。
本人の意思に反して動画が二次利用される危険を考えると、大人は子どものTikTok利用を黙認するのではなく、正しい使い方を助言すべきといえるでしょう。

トラブル防止のためにチェックしたい設定

TikTokでは、新しい動画を投稿するときに、その都度公開範囲が決められます。学校名や名前など、第三者に身元が特定される恐れのある投稿はプライバシー設定を「非公開」にして、友達だけが見られる状態にするべきでしょう。

また、自分の動画を第三者がダウンロードできないように設定する方法もあります。動画をダウンロードできなければ悪用のリスクも少しは軽減できますが、悪意を持った人が動画に写りこんだ制服や背景から個人を特定する危険もゼロではないので、動画を公開する際は細心の注意を払いましょう。

ネット上で顔出し動画が出回ることの弊害を話し合おう

TikTokの利用規約には「13歳未満の子供向けではありません」という文言がありますが、実際には小学生の利用者も多く、ネット利用の危険性を知らないままに個人情報を垂れ流してしまうケースも少なくありません。
もしお子さんがTikTokに動画を投稿しているのに気づいたら、投稿した動画が誰かにダウンロードされた場合、ネット上から完全に消去するのが難しくなること、そして動画が悪用されてしまうリスクがあることを教えたうえで、動画の公開範囲について話し合う機会を持ってはいかがでしょうか?