飲まない人は損してる!?栄養満点でおいしいそば湯

おそば屋さんで食後に出される「そば湯」。好んで飲むという方もいれば、あまり飲まない方もいるでしょう。しかし、実はこのそば湯、おいしいだけではなく栄養も満点!出されても飲まないという方は、損をしていると言っても過言ではありません。そば湯にはどんな栄養が含まれているのでしょうか?また、おいしく飲むにはどのような飲み方をしたらいいのでしょうか。

目次

そもそも「そば湯」って?

そば湯とは、そばを茹でたときに鍋に残るそばの茹で汁のこと。
手打ちそばを振る舞うお店などで、ざるそばなどを注文すると食べ終わる頃にそば湯をサービスで出してくれることが多いです。
そば湯には、茹でた際のそばの香りと旨味成分が溶け込んでおり、「そば湯を飲むだけでその店の腕がわかる」とも言われるほど。

そば湯を飲用する習慣は、そばの名産地・信州で江戸時代に始まったと言われています。なお、東日本では比較的認知されているそば湯の存在ですが、西日本では飲んだことがないという人も多いそうです。

秋は新そばのシーズン、そば湯もひと際美味しいことでしょう。

そば湯は栄養満点!その効果とは?

そばは栄養が豊富な食品として有名ですが、茹でた後の汁であるそば湯にもそばの栄養が溶け込んでいます。そのため、そば湯を飲まずに捨ててしまうのは非常にもったいないこと。そば湯に含まれる栄養とその効果・効能を知り、積極的にそば湯を飲んでみましょう。

●ルチン
毛細血管の弾力性を保ち、強化する働きのある成分です。動脈硬化や心疾患、高血圧の予防に有効と言われています。また、血流をよくするので肩こりや冷えの改善にも効果があります。強い抗酸化作用をもち、美肌効果も高いと言われています。

●ビタミンB1・B2
そば湯には糖質(炭水化物)をエネルギーに変えるビタミンB1、脂肪を燃やすビタミンB2が含まれています。どちらも代謝のよい痩せやすい体づくりには効果が高い栄養素です。

●ナイアシン・コリン
どちらも肝臓を保護し、解毒作用を高めてくれる作用をもち、そのため、飲酒後の二日酔い防止にはそば湯の効果が発揮されると言われています。

そば湯のおいしい飲み方

そば湯を飲んでみたいと思っても、いざ出されたらどう飲んだらいいのかわからないという方も少なくないのではないでしょうか。実は、そば湯にはこれといって決まった飲み方というものはありません。出されたものをそのまま湯飲みなどに注いで飲み、そば本来の香りや風味を楽しむ人もたくさんいます。

ただし、あまり味がしないため、そのまま飲むのには抵抗があるという方もいるでしょう。そんな場合は、そばを食べた後に残るつゆにそば湯を入れ、好みの濃さに調節して飲みましょう。薬味のネギやワサビを少し入れると、味が引き締まってよりおいしく感じられますよ。

そば湯をおいしく飲んで健康に!

ご紹介したように、そば湯には健康な体づくりを助ける栄養がたっぷり含まれています。これまでそば湯を飲む習慣がなかった方も、ぜひおいしく飲める飲み方を試してその健康効果を実感してみてくださいね。