原因はヘアケア習慣!ヘアカラーを長持ちさせる方法とは

季節や流行に合わせて服装を替えるように、髪も思い通りの色を保ちたいものですが、染めてすぐに色が落ちてしまったり、時間が経って雰囲気が変わってしまったりするのはなぜなのでしょうか。今回は美容院などで染めた髪の色を長持ちさせるためのコツについて調べてみました。

目次

日本人の髪質はカラーが定着しにくい

ヘアカラーとは、アルカリ性の薬剤で髪の表面を覆うキューティクルを開き、そこから染料を髪の内部に浸透させることで、髪の色を変える染髪方法です。東洋人の髪はキューティクルが薄いため変色作用を受けやすいといえますが、それは同時に、髪を染めても色が抜けやすいことを意味しています。

中でも定着しないのはアッシュ系の色味です。日本人の黒髪には赤色のメラニン色素が多く、ブリーチで脱色をしても黄色が出てしまい、反対色の関係で寒色系の色はすぐに退色してしまうのです。寒色系の髪色を長待ちさせるには、ある程度の退色を想定して1、2段階暗い色で染めてもらうといいでしょう。

髪を染めた直後に気をつけるべきこと

ヘアカラーをした直後から、カラー剤は空気中の酸素と反応しながら約48時間かけて髪の色を変えていきます。ヘアカラーが定着するまでには1週間程の時間がかかり、その間はダメージが色落ちに直結するので、扱いには特に注意が必要です。

髪を染めた1週間はシャンプーの際にぬるめのお湯を使い、シャンプーを手で泡立ててから、力を入れずに優しく洗うことがコツです。また、濡れた髪をそのままにしておくとキューティクルがはがれたり開いたりして、髪の内部の保湿成分と一緒にカラー剤も落ちてしまうので、髪を洗ったらすぐに乾かすようにしましょう。

色を長持ちさせるにはヘアケア習慣の見直しが必要

カラーの持ちを良くするためには、キューティクルの状態を悪化させないことが大切です。毎日のヘアケア習慣を振り返って、髪にダメージを与えるような行為は改めるようにしましょう。

具体的な対策としては洗浄力の強いシャンプーを使わないことです。シャンプー選びに困ったらカラーヘア専用のシャンプーを選ぶと間違いないでしょう。整髪料の量は必要最低限に抑え、シャンプーで強く髪を洗う必要がない状況を保つことも大切です。

また、洗った髪は自然乾燥ではなく、必ずドライヤーを使って乾かしましょう。ドライヤーの熱でキューティクルが開いてしまうのを防ぐためには、ドライヤーを髪から少し離し、洗い流さないトリートメントなどをつけてから乾かすのが望ましい方法です。

これからの季節は紫外線に注意

髪の毛はカラーリングをしていなくても、紫外線を浴びることで色素が落ちてしまいます。髪や頭皮の乾燥は髪へのダメージにつながるので、これからの季節の外出は、日傘や帽子で直射日光をさけ、髪にも使えるスプレータイプの日焼け止めを使って紫外線対策をしましょう。髪の色をきれいに保つには、髪を染めた直後1週間は特に丁寧に髪を扱い、ヘアケア習慣の改善やトリートメントの使用で、キューティクルを意識的に保護することが大切です。