赤ちゃんが何でも口に入れる理由は?実は意外なメリットも!?

赤ちゃんは身近な手に触る物をすぐ口に入れたがります。これは物だけでなく、自分の手足も口に持っていきますね。ばい菌のことを考えると止めさせたいと考えるママも多いでしょう。 でも、なぜ口に物を入れてしまうのでしょうか?その理由を明確に知っている人は少ないかもしれません。ここでは口に入れる行動と赤ちゃんの能力が関係していることをご紹介します。

目次

口に何でも入れてしまう2つの理由

①探究心

赤ちゃんは、まったくおいしくもないおもちゃやいろいろなものをすぐ口にしてしまいます。生後3か月もすると、手を使って物を掴めるようになり、好奇心の赴くままに口に入れてしまうようになります。

これは好奇心を満たしたいがために、気になる物を何でも口に入れて確かめているからで、成長過程の自然な行為であり、探求心の芽生えということになります。

②口周りの発達

口に入れて確認するということは、口周りが発達しているということになります。視覚や触覚よりも、生まれてすぐおっぱいを飲むことで鍛えられた口周りの筋肉や感覚が先に発達しているからです。

そして、口に入れて確かめて、それがどんな物かを判断しています。授乳の時に哺乳瓶の乳首が変わると嫌がる赤ちゃんがいますが、それなどはまさに、口による認識や判断が高いという証拠と言えるのではないでしょうか。

口に物を入れて確認するのは脳の刺激に良い

赤ちゃんが物を口に入れて確認するのは、脳の発達にも良い効果があります。口に入れた物を舌やくちびるなどを使って確認します。柔らかさ、味、匂いなどを見て、噛んだり、舐めたりします。

これらの刺激から、脳はたくさんの情報を受けて発達していきます。この行為は赤ちゃんの成長には欠かせない行為なのです。

そして、赤ちゃん特有の共感覚という能力があります。大人は視覚・聴覚が発達し、経験などからそれが何かを判断します。しかし、赤ちゃんは耳や目の機能は発達途上段階です。1つの機能だけでは判断しにくいので、そこで共感覚という能力を使います。これは1つの器官で得られた情報を、あらゆる感覚を使って察知する能力です。おもちゃを口に含んで、それがどんな形か、色や匂いや温度があるかということも察知します。

口に入れることによって、発達途上の視覚や聴覚、味覚も同時に鍛えていることになります。脳が発達途上の赤ちゃん特有の能力とされ、生後半年から1年くらいで自然に消えていく能力です。

気を付けたい誤飲

やはり注意したいのは誤飲です。
口に入れても大丈夫なおもちゃであっても、間違って誤飲してしまい、喉に詰まらせて窒息する可能性があります。
体に有害な物を飲み込んでしまわないようにも、注意が必要です。
家庭内には誤飲に注意しなければいけない物がたくさんあります。
たばこや薬、金属製品(硬貨・クリップ類)、ペットボトルの蓋、小さいおもちゃ・・・です。
上の子がいる家庭だと、小さい子供が遊ぶビー玉やビーズなども危険です。

また、コンセントやゴミ箱、引き出しの中など、注意しなければならない場所もたくさんあります。感電などは本当に怖いので、コンセントカバーなどの安全対策グッズを活用しましょう。

まとめ

赤ちゃんの誤飲で一番多いのは夕方5時頃だと言われています。おそらくママは夕食の支度で一番忙しい時間だから、目を離しがちな時間帯なのかもしれません。赤ちゃんを見ていられる人に任せるか、おんぶして家事をするなど工夫してみましょう。

赤ちゃんの成長にとって、口に物を入れること自体は十分意味があります。ここでご紹介したことを念頭に、あまり神経質にならずに見守ってあげてください。