2022年2月9日 更新

2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げ!2023年の成人式はどうなる?

成人になるということは、一人前の大人として扱われ始める人生においての大きな節目。今までは20歳から成人として扱われていましたが、法改正によって令和4年度からは成人年齢が18歳へと引き下げられることになりました。そこで気になるのが、成人年齢引き下げによる変化や成人式の扱い。今回は、成人年齢引き下げの影響についてまとめてみました!

322 view お気に入り 0

成人年齢引き下げの理由は?

 (7894)

法改正が行われる前までは、民法によって日本での成人年齢は20歳と定義されていました。しかし、2018年に行われた法改正により、2022年4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられます。その目的として、18歳を成人とする諸外国が多いことや、国民投票権や選挙権などの公的立場と足並みをそろえることが挙げられます。

成人年齢引き下げで何が変わる?

 (7895)

2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられますが、「成人でも20歳になるまでできないこと」などもあるため注意が必要です。

18歳以上でできるようになること

成人を迎えると大きく変わるのが「1人であらゆる契約ができる」という点。民法が定める成年年齢には、「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味があるため、親の同意がなくても以下のような契約や資格取得などが可能です。

・携帯電話の契約
・部屋の賃貸契約
・クレジットカードの契約
・ローンを組む
・住む場所を自分で決めることができる
・自身の進路を自由に決定できる
・10年有効のパスポートの取得
・公認会計士や司法書士、行政書士などの資格を取得できる

結婚については、女性が結婚できる年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女どちらも18歳以上になると結婚できるようになります。

20歳未満ではできないこと

成人年齢が18歳に引き下げられても、健康面への影響や非行防止、依存症などを考えて、飲酒・喫煙・競馬などの公営競技にかかわる年齢制限はこれまでと変わらず20歳のままです。また、大型・中型自動車運転免許の取得や養子を迎えることもできません。

成人年齢引き下げに関する注意

成人を迎えると1人でさまざまな契約ができるようになりますが、「未成年者取消権」は行使できなくなります。人生経験や知識が少ないままに、よく理解できていない契約を結ぶことで、思わぬトラブルなどに巻き込まれる恐れも……。

消費者トラブルに避けるためには、早い段階から契約に関する知識やルールを学び、その契約が必要かを判断する力を身につけることが大切です。もし、消費者トラブルに巻き込まれたり困ったことが起きたりした場合は、全国共通の消費者ホットラインなどの相談窓口に早めに相談しましょう。

2023年の成人式はどうなる?

 (7896)

2022年の成人式は改正法の施行前なので従来通りの成人式を行いますが、20歳、19歳、18歳の方がまとめて成人の日を迎える2023年の成人式はどのようになるのでしょうか。

2021年12月現在では、成人式を従来のような形式で行う自治体が多くみられます。各自治体や新聞社のアンケート結果でも、全国的に20歳での開催を望む声が強く「18歳の成人式は行わず20歳の時に『はたちのつどい』として開催した方がよい」などの意見が支持を集めているようです。

その理由として、18歳は受験や就職活動の最中にあることが挙げられます。これまでの成人式では、式典を区切りに大人のとしての責任や自覚、そして自由を手に入れる喜びを心待ちにしていました。しかし、大学受験や就職活動と重なるとそうはいきません。

あわせて、成人式は高校卒業以来、会えていない友人との再会やお酒の解禁も楽しめる同窓会的要素もあり、その醍醐味がなくなってしまうとの声も上がっています。また、多くの親から、進学や就職準備でお金が掛かる時期に振り袖や袴の準備が必要となれば、金銭的負担が大きくなってしまうという意見も出ているようです。

一方で、2023年のみの取り組みとして、18、19、20歳の成人式を開催日や場所を分散して行う自治体もあります。振り袖や袴などの用意は早めに行う必要があるため、参加する成人式がどのように行われるのか各自治体のホームページをチェックしておきましょう。

成人年齢引き下げにしっかりと対応を!

成人式の準備は振り袖や袴の予約などをする場合、1年以上前からスタートすることも少なくありません。成人年齢の引き下げに伴って、成人式をどのように行うかは各自治体によって異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう!
17 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

2022年10月に変わった児童手当!変更点や注意点とは?

2022年10月に変わった児童手当!変更点や注意点とは?

子育て家庭にはうれしい児童手当ですが、2022年10月に改正児童手当法が適用され、所得制限が設けられました。そこで今回は、児童手当制度の変更点や所得制限について紹介します。
カジスマ編集部 | 13,176 view
スニーカーを洗う時に洗剤は必要?正しい洗濯方法や乾かし方について解説

スニーカーを洗う時に洗剤は必要?正しい洗濯方法や乾かし方について解説

意外と注意点の多いスニーカーの洗濯方法。乾かしづらかったり、素材によって洗い方を変える必要があったりと、気をつけるべきポイントはいくつかありますが、ちゃんとお手入れすれば長く愛用できますよ!ここでは、春夏のおしゃれでも活躍する、スニーカーの洗濯方法を徹底解説!洗う際に洗剤を使った方が良い場合や、正しい乾かし方について紹介します。
教育にも!子育てにピッタリな絵本「3選」

教育にも!子育てにピッタリな絵本「3選」

絵本は子どもを楽しませるだけでなく、知育や感受性の向上にも役立ちます。しかし、一口に絵本と言ってもその数は膨大であり、「どれを選んだら良いかわからない」という方もいるでしょう。そこで今回は、特にオススメしたい絵本をいくつかご紹介します。
カジスマ編集部 | 1,644 view
子どもを感染症から守るために意識しておきたい対策とは

子どもを感染症から守るために意識しておきたい対策とは

新型コロナウイルス終息の見込みが立たない現在、多くのママの不安材料としてあるのが、「小さな子どもの感染症対策」でしょう。子どもを未知のウイルスから守るため、外出はなるべくさせたくないと考える一方、「何でもかんでも禁止はしたくない」というジレンマを抱えているかもしれません。今回はそんなママに向けて、子どもを感染症から守るポイントについてご紹介します。
カジスマ編集部 | 4,239 view
子育て中に履く靴はどんなものが良い?

子育て中に履く靴はどんなものが良い?

子どもと一緒に行動するときは、動きやすく足に負担が少ない靴がベスト。でもママだって、外出するときにはオシャレをしたいですよね。子育て中のママが意外に悩む「靴の選び方」についてまとめました。その中から、子育て中に大活躍してくれるおすすめの靴を紹介します。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

カジスマ編集部 カジスマ編集部