1.小説を読むことで脳を活性化する
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テレビやお芝居、DVDなどのエンターテイメントは脳を活性化させますが、中でも、オックスフォード大学の神経学の名誉教授であるJohn Stein氏の説に拠れば小説を読むということは、特により脳に刺激を与える効果があると言われています。小説の読書で脳の活性化が促進され、その結果アルツハイマー型の認知症の原因でもあるベータアミロイドという物質の形成が抑制されます。
実際に読書が趣味という高齢者の脳を調査したところ、平均的な高齢者(読書が趣味でない)よりもこの原因物質の量が少ないという研究が発表されています。
実際に読書が趣味という高齢者の脳を調査したところ、平均的な高齢者(読書が趣味でない)よりもこの原因物質の量が少ないという研究が発表されています。
2.大脳への効果
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大脳は、おでこの辺りにある脳の部分を指します。小説を読むことで大脳の一部である前頭前野といわれる部分が刺激されます。この部分は思考や言語、選択、論理、感性などを司る部分です。
また、大脳は経験を記憶します。小説を読むということで、その内容を経験したかのように脳が記憶するようになります。
個人差はありますが、読書量が多い人は収入が多いと言われているようです。このような結果はおそらく前頭前野部分や記憶分野が鍛えられたことが理由なのでは、と考えられます。
また、大脳は経験を記憶します。小説を読むということで、その内容を経験したかのように脳が記憶するようになります。
個人差はありますが、読書量が多い人は収入が多いと言われているようです。このような結果はおそらく前頭前野部分や記憶分野が鍛えられたことが理由なのでは、と考えられます。
3.共感力を身につける
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近年、共感力という言葉が注目されるようになりましたが、小説を読むと登場人物の心の中の描写に触れることができます。映像や漫画などでは、心の声(モノローグ)という形でしか触れることができませんが、現実の人間の心はもっと多くの感情や考えがあるはずです。
映像や漫画を否定しているわけではありませんが、そんなにシンプルに人の心は語りつくせないはずです。ビジュアルという高い説得力を持たない小説では、情景や心象の描写を丹念にある程度の文量を費やして、書き込んでいかざるを得ません。読み手は文章理解力と情景想像力を最大限発揮しながら、モチーフの思いや考えを知りながら理解していく工程があります。そしてそのことが、結果として共感力を鍛えることになります。
映像や漫画を否定しているわけではありませんが、そんなにシンプルに人の心は語りつくせないはずです。ビジュアルという高い説得力を持たない小説では、情景や心象の描写を丹念にある程度の文量を費やして、書き込んでいかざるを得ません。読み手は文章理解力と情景想像力を最大限発揮しながら、モチーフの思いや考えを知りながら理解していく工程があります。そしてそのことが、結果として共感力を鍛えることになります。
4.語彙力を養う
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次の5の表現力に通じる話ですが、語彙力というものは表現力に密接に関係しています。語彙が豊富にある方はそのたくさんの言葉から適切な言葉を選んで表現するので、自然に表現力もアップします。どちらも同時に備わっているべき能力なので、小説を読みながら一緒に両方を鍛えることが可能になります。
最近のいわゆる若者言葉は、語彙を昔なら使わなかった逆の意味で使うような現象を引き起こしています。
「やばい」などもその一例です。従来はなかった、おいしい、楽しい、面白いというニュアンスまでを「やばい」という一言で表してしまうのは、この語彙力自体の向上を妨げる要因になっているかもしれません。
最近のいわゆる若者言葉は、語彙を昔なら使わなかった逆の意味で使うような現象を引き起こしています。
「やばい」などもその一例です。従来はなかった、おいしい、楽しい、面白いというニュアンスまでを「やばい」という一言で表してしまうのは、この語彙力自体の向上を妨げる要因になっているかもしれません。
5.表現力の低下
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読書とは無縁でも、普段からスマホやPCの、掲示板等の閲覧や書き込みをしているから大丈夫だと思いがちですが、そういったものではこの語彙を増やすことは難しいのです。その結果、表現力は低下してしまいます。
その理由は、SNSなどで大量の文章を書いているから大丈夫だと思っていても、実際は「話し言葉」を書いているだけで「書き言葉」を書いていないのです。そして、たくさんコミュニケーションのやり取りをしていたとしても、表現力はアップされないだけでなく、語彙力も増えないという結果になってしまいます。
その理由は、SNSなどで大量の文章を書いているから大丈夫だと思っていても、実際は「話し言葉」を書いているだけで「書き言葉」を書いていないのです。そして、たくさんコミュニケーションのやり取りをしていたとしても、表現力はアップされないだけでなく、語彙力も増えないという結果になってしまいます。
小説を手に取ってみましょう
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実用書はよく読むけど小説は読まないという方は、この機会に小説も読んでみてください。読書をしない方ならなおのこと、小説をまず読んでみてください。小説の醍醐味はエンターテイメントとしての楽しみだけでなく、小説の中で展開される色々な経験や体験を自分のものとすることも出来る点にあります。読むことで語彙力・表現力を付けるだけでなく、読んだ小説からこれから生きていくための人生の糧になるヒントが得られるかもしれませんよ。
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