網戸交換の見落としがちなポイント、本当のところは?交換方法から費用、選び方まで完全解説

ひとつの家に長く暮らしていると、いつの間にか生活空間のあらゆる箇所が劣化してきます。その中の一つが網戸です。 網戸は外気から生活空間を守る大事な箇所なので、劣化してしまうと弊害が出てきます。そのため、網戸が劣化したと感じたら、すぐに交換をしなくてはいけません。 今回は、網戸を交換する際の手順・注意点などについて解説します。

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ひとつの家に長く暮らしていると、いつの間にか生活空間のあらゆる箇所が劣化してきます。その中の一つが網戸です。

網戸は外気から生活空間を守る大事な箇所なので、劣化してしまうと弊害が出てきます。そのため、網戸が劣化したと感じたら、すぐに交換をしなくてはいけません。

今回は、網戸のメンテナンスや交換する際の手順・注意点などを解説します。

網戸の劣化、どんな状態?

網戸の交換は、どんな状態になった時が替え時なのでしょうか。網戸が劣化したときの状態・その際の弊害などを、以下より説明しましょう。

網・ゴムパッキンの劣化

網戸の網部分の劣化は、最もわかりやすいのが破れて穴ができた状態です。また網戸のフレームと網をつないでいるゴムパッキンが劣化すると網の張りがたるんできます。

網戸の役割は、外のほこり、害虫の侵入防止です。しかし、この状態になると、破れた穴、またはたるんだ状態によってできた網とフレームの間から、外の埃や害虫が侵入してきます。また、網目にほこりが溜まりやすくなるのも、網戸劣化の特徴です。

フレームの劣化

網を張るフレームは、長年使い続けると、経年劣化によりゆがんでしまいます。この状態になると、動きが鈍くなる・外れやすくなる・閉めても隙間ができるなどの現象が起きて、生活に支障をきたすでしょう。

網戸の交換・設置、自分で交換していいの?

アパートやマンションなどの集合住宅の場合、網戸の交換は自分の独断でやっていいものなのでしょうか。次より集合住宅における網戸交換時のいろいろなケースについて説明しましょう。

賃貸の場合

賃貸住宅における網戸は、貸主との契約内容によって「消耗品」「設備」、どちらかに分類されています。消耗品の場合は、契約者が自己で管理するもの・設備の場合は大家・オーナーが管理するものという定義です。

賃貸住宅における網戸は消耗品という扱いになるケースが多く、その場合、網戸が劣化・損傷した場合は、取り替え・修理は自己負担となります。

しかし、中には網戸も設備の一つという扱いをしているケースもあるので、無断で網戸の張り替え・フレーム交換をすると、管理会社・大家・オーナーから規約違反扱いされることもあるでしょう。

網戸の交換を自分でしていいのか判断がつかない場合は、契約書の内容を確認したり、管理会社・大家・オーナーにひと声かけるようにしましょう。

高層住宅 上層階の場合

マンションなどの高層住宅の上層階(主に7階以高)は、「虫が来ない」「強風で飛ばされる危険性がある」という理由で、賃貸、分譲にかかわらず、網戸そのものが最初から取り付けられていない場合があります。

そのようなマンションに独断で網戸の設置をすると、先述した強風で飛ばされるなどの事故が発生する可能性もあり、トラブルの原因になることも少なくありません。もともとなかった場所に網戸フレームを設置する場合は、設置していいかの確認を管理会社等にする必要があります。
また、網戸が予め設置してあったようなケースでは、形状や仕様の違う網戸に付け替えたりすると
同様のトラブルが起こりやすいので、管理会社等に付け替えを相談した方が安心です。

DIYで網戸交換をする方法

網戸を張り替える・フレーム交換をする場合、無難なのが専門業者へ依頼する方法です。そして網戸・フレーム交換はDIYで行なうことも可能で、自分でやればそれだけ安上がりになります。

では、網戸交換を自分でやる場合、どのような手順で行なうのか、そのやり方・費用を説明しましょう。

道具・新しい網戸・フレームを用意する

まずやるべきことは、交換する新品の網戸やフレーム、交換のための道具の準備です。必要な道具は、以下になります。

・マイナスドライバー:100円~200円
・ハサミ:100円
・専用ゴム:150円~300円
・専用ローラー:150円~300円
・クリップ:100円~200円
・網戸用カッター:300円~600円
・網戸用ネット:300円~500円
・網戸フレーム:3,000〜6,000円
・使い古しの歯ブラシ
・雑巾か布(水拭き・乾拭き用)
合計金額は、網戸の張り替えのみの場合は1,000〜2,000円ほど、フレーム交換込みの場合は4,000〜8,000円ほどになります。フレーム・網戸の素材やサイズによって合計額10,000円を超える場合もあるでしょうが、業者に頼むよりは安く済ませることが可能です。

新品の網戸・フレームは、ホームセンターなどで購入できます。自分の住まいと同じサイズのものを選びましょう。

下の動画で、寸法の測り方など、ご参照ください

フレームを外して網戸を取る

道具一式を揃えたら、次にやることは網戸を交換するために、フレームを窓枠から外す作業です。フレームが劣化していない正常の場合は、フレームを少し傾けるだけで簡単に外せます。

フレームが劣化して歪んでいたりする場合は、簡単に外せない場合があり、無理して外そうとすると窓枠などを傷つける恐れがあるので、慎重にゆっくり外しましょう。

取り外したフレームは、床に横向きにして置きます。フレームが汚れた状態で置くと床が汚れる、フレームで床が傷つく恐れがあるので、古い新聞紙・布などを敷くようにしましょう。

次にやることはネットの取り外しです。ネットは専用ゴムによって貼り付けられているので、そのゴムを剥がしてネットを引っ張ると簡単に取り外しができます。ゴムを取らない状態で引っ張らないようにしましょう。

ネットを取り外してフレームだけの状態になったら、フレームをきれいにしましょう。溝部分にはホコリ・ゴミが溜まっていることが多く、それがあると新しいネットの貼り付けがうまくいかない場合があるので、きれいに取り除いてフレーム全体をきれいにすることが大事です。

新しい網戸を貼り付ける

古いネットの取り外し・フレームの掃除が終わったら、次にやることは新しいネットの取り付けです。新しいネットはフレームより20cmほど余分にカットして取り付けをします。貼り付けの手順は、以下の通りです。

・フレームにしっかりとネットを貼った状態で、四方をクリップで固定する
・固定用のゴムを専用ローラーを使って貼り付けて、ネットを固定する
・フレームからはみ出ているネットを専用カッターで切り取る


取り付けが完了したら、ネットがたるんでいないか確認します。たるみがあった場合は、上記の手順を再び行ない、たるみをなくしましょう。

フレーム自体を交換する場合は、古いネットを取り外す必要がないため、作業はネットの取り付けから行ないます。

古い網戸は分解して小さくすればゴミの日に出せますが、通常だと有料の粗大ゴミの扱いです。網戸の取り外し・取り付けを業者にお願いした場合は、古い網戸を処分してもらえます。

先ず管理会社等に確認。専門業者に依頼・相談するとスムーズ

先述した通り、集合住宅の規約によって網戸は「設備」扱いになる場合もあり、管理会社や大家・オーナーに問い合わせて、消耗品か設備かを確認しておく必要があります。

また、消耗品扱いの場合、専門業者に依頼して交換作業をやってもらう方法もあります。
専門業者にお願いした場合、DIYでやるよりも費用はかかりますが、網戸交換の一連の作業をすべて代行してやってくれるので、手間がかかりません。

またDIYでやる場合は、人によっては網にたるみが出たり、フレームが上手く組みあがらなかったり、うまく設置できなかったり、時間がかかったりというデメリットがあります。しかし専門業者は確かなスキルを持った専門家のため、手際良く正確に作業を完了させてくれます。

専門業者にお願いした場合、料金相場は以下になります。

ネット交換:1,200〜3,500円
フレームごと交換10,000〜15,000円

料金は、窓枠のサイズやネット・フレームの素材によって変動するのが特徴です。

まとめ

日常生活で、こんな悩みを持っている人もいるかもしれません。

「窓を開けていると網戸があるのに、隙間や網に穴があったりで、やたら虫が部屋に入ってくる」
「網戸を開け閉めする時、やたらガタガタいったり軋みがあって動かしにくい」

そのような現象が起きている場合、それは網戸交換のサインです。網戸のネットやフレームが劣化してくと、日々の生活にさえ支障をきたしてしまうので、少しでも早く交換することをおすすめします。その際には以下の点を確認しましょう。

・交換していいのか規約や管理会社への確認を行う
・DIYで交換する際の必要な道具・作業手順を知っておく
・業者に頼む場合は相場を把握しておく

以上の点を踏まえて、円滑な網戸交換を行ないましょう。