上司や取引先に出す年賀状のマナーとは?

近年、少なくなったとはいえ、職場の上司や取引先、顧客に年賀状を出すという方もいると思います。ビジネスで送る年賀状の書き方やマナーについてご紹介していきます。

目次

年賀状を出すかどうかの判断

「常日頃お世話になっている上司に対しては、年賀状を出さなければならない」という気持ちも大切ですが、職場の人に年賀状を出すかどうかは、社内の慣例に従うのが無難です。

職場によっては、膨大な数になってしまうなどの理由から、「社内の人には年賀状を出さないようにしよう」という方針があるところも。同じ部署の先輩に必ず確認し、出さない方針であればそれに従いましょう。

取引先には、会社として一括で年賀状を送る場合は、あえて個人で出す必要はありません。ただし、先方から個人名宛てで年賀状が届いた場合、親密なお付き合いをしている場合などは出した方がよい場合もあります。

宛名の書き方に注意

ビジネスで送る年賀状の場合は、宛名の書き方に注意が必要です。宛名は縦書きにするのが一般的で、住所、会社名、部署名、役職、名前の順で書きます。縦書きの場合は、数字は漢数字で書くようにしましょう。

宛名では、相手の社名は正式名称で表記します。株式会社を(株)のように省略するのは避けましょう。役職名は、名前のあとではなく前(上)に書きます。「〇〇〇〇部長様」ではなく、「部長 〇〇〇〇様」のように書くのが正解です。

ビジネス年賀状の内容

ビジネス年賀状は、「賀詞(祝いの言葉)」で書き始め、旧年中のお礼、近況報告、新年の抱負、締めの言葉で構成します。賀詞は「謹賀新年」など、敬意を表す丁寧な言葉を選びましょう。「迎春」「賀正」などの2文字の言葉は略式のためNGと捉えた方が適切です。

新年の挨拶と旧年中のお礼を丁寧に述べたら、自分の近況報告と新年の抱負について簡単に書きます。文末には相手の健康や繁栄を願う言葉を添えて締めくくりましょう。

子供の写真は控えるのが無難

近年、自分の子供の写真を年賀状に載せる人が多くなっています。しかし、受け取り手にもさまざまな事情があるため、人によってはあまり快く思わない可能性もあります。ビジネスで送る年賀状では、使わないのが無難です。

年賀状をビジネスチャンスにつなげよう

心のこもった年賀状は、上司や取引先などに好印象を与えます。今後のビジネスチャンスにつながる可能性もあります。だからこそ、送る場合は正しい書き方やマナーをしっかり押さえておきましょう。